ブラジルからの報道によると、首都ブラジリアの下院の建物に6日、棒や石で武装した貧しい
農民約1000人が、農地を分配する農地改革の実施を求めて乱入、ロビーを一時占拠した。
農民らはガラスを割り、コンピューターを壊すなどして暴れ、国会の警備員と農民の計
約20人が負傷。約4時間後に警察当局が鎮圧した。農民数百人が逮捕された。
貧しい農民の支持を得て2003年に発足した左派のルラ政権は、地方の大地主らが持つ
遊休地を国が買い上げ、農地を持たない農民に分け与える農地改革の推進を約束。
しかし、担当部署の予算も人員も不足して改革は進まず、いらだった農民らは大地主の
土地を実力で占拠するなど、ルラ政権への抗議行動を次第に拡大させている。
引用元:産経新聞 2006/06/07
http://www.sankei.co.jp/news/060607/kok092.htm