損賠訴訟:2度の気管手術で女性に障害、遺族が提訴 病院運営の組合相手に /群馬
利根中央病院(沼田市東原新町)で沼田市の60代の女性(昨年11月に死亡)が2度にわたる気管手術で障
害が残ったとして、女性の遺族が18日までに、病院を運営する利根保健生活協同組合を相手取り、約4100
万円の損害賠償を求めて前橋地裁に提訴した。
訴状などによると、女性は03年9月、肺に水がたまる肺水腫で同病院に入院。気管に管を挿入する手術を受
けたが、その際に気管内に傷をつけられた。同年11月にも気管支鏡を使った手術を受けたが、再び気管を損傷。
このため女性は呼吸補助器具が必要になり、通常の呼吸や会話が不可能になったほか、痰(たん)吸引の必要性
や感染症の危険性などが生じた。結局、女性は昨年11月、のどに痰が詰まり死亡した。
原告は「2度の手術で注意義務を怠った」と主張しているが、訴状では手術と女性の死亡との因果関係につい
ては触れていない。
同組合は「弁護士と対応を検討中のためコメントできない」としている。組合によると、手術を担当した外科
医は10年以上の経験があるという。【桝谷敦子】
毎日新聞 2006年5月19日
ソース:
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/news/20060519ddlk10100248000c.html