道内、インフルエンザの感染長期化 集団風邪、学級閉鎖も 2006/05/19 01:07
平年並みの暖かさが戻った道内各地で、風邪やインフルエンザの勢いがなお衰えない。今月中旬以降、道内四
市の七小・中学校で集団風邪による学級・学年閉鎖が相次いでいるのに加え、インフルエンザ感染は大型連休前
からさらに広がり、釧路、富良野両保健所管内では警報が発令される事態に。異例の長期化に専門家も首をかし
げる。
各地の教育委員会によると、集団風邪による学級・学年閉鎖は旭川、江別、小樽、砂川の四市で発生。江別で
は第三中の一年生(五学級、百七十一人)を十六日から学年閉鎖。また大麻中では九−十一日に一学級を閉鎖し
た。江別市教委は「四月に発症の報告がなく、終息と思っていた」と困惑している。
このほか砂川中の三年生(四学級)が学年閉鎖、砂川小で一学級を閉鎖。旭川では北鎮小で二学級、広陵中で
一学級、小樽では稲穂小の一学級がそれぞれ閉鎖された。
道立衛生研究所によると、四月中旬から再燃したインフルエンザはその後、さらに加速。四月二十四−三十日
には、警報発令レベル(医療機関一カ所当たりの感染者三十人以上)を超す地域が釧路、富良野両保健所管内で
現れた。ピークは過ぎたものの現在も紋別、深川、留萌の各管内で多くの発症者が出ている。
風邪やインフルエンザは通常、人々が職場や学校から離れる大型連休を境に終息する。多くの医療関係者は
「四月のインフルエンザ再燃の原因とみられた寒暖の激しさは、五月の陽気で終わったのに」と不思議がる。道
立衛生研究所は「新型のインフルエンザに変異した可能性も否定できないが、判明には時間がかかる」と話して
いる。
ソース:
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060519&j=0022&k=200605199066