【沖縄】「暴走やめて」レター作戦が奏功　車両特定し浦添署が141通　宛名は署長直筆

「暴走やめて」レター作戦が奏功　車両特定浦添署が１４１通

　　浦添市西洲の商業団地で、騒音や事故などを引き起こしていた自動車による暴走行為を撲滅させようと、
　　浦添署が昨年１２月から開始した「レター作戦」が効果を挙げている。
　　暴走行為をしている車両のナンバーから所有者を割り出して手紙を送り、
　　暴走行為をやめるよう直接本人に訴えた結果、昨年は１４５件あった暴走車両の騒音に関する１１０番通報が、
　　作戦開始以降はゼロに。商業団地内の業者からは「作戦の開始以降は団地内に暴走車両が全くいなくなっている」
　　とレター作戦の大きな効果に驚きの声が上がっている。

　　商業団地には約６０の卸売業者が集まっており、夜間でも配送車が行き来している。
　　一方、団地内の道路は幅が広く直線も多いことから、運転テクニックを競う暴走車両が頻繁に集まっていた。
　　暴走車両は団地内の道路を高速で走り回るため、騒音が周辺住宅街にまで響き渡っていた。
　　道路沿いの縁石や会社のフェンスに衝突するなどの事故も引き起こしていた。
　　１９９８年には団地内で働く男性が暴走車両と衝突して亡くなるなど、死亡事故も２件発生している。

　　県警はこれまで、検問などを実施してきたが、取り締まりをしてないすきに再び暴走が始まるなど
　　「イタチごっこ」の状態だった。そこで、浦添署はレター作戦を開始。
　　手紙のあて名を同署の石垣用秀署長が直筆で書くなど、
　　署長自ら暴走行為をやめるよう訴え、これまで１４１通を郵送した。

　　団地内で暴走車両対策に取り組んできた沖縄卸商業団地の与那嶺純二郎営業係長は
　　「暴走行為は非常に悪質で迷惑だった。暴走車両がいる間はいつも不安と隣り合わせだったが、
　　今は安心して仕事ができる」と話し、西洲地区に再び暴走車両が現れることがないよう願った。

琉球新報　(5/18 16:12)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-13736-storytopic-1.html

浦添署が暴走車両の所有者に送った手紙
http://ryukyushimpo.jp/uploads/img446c17d01ce5e.jpg