・民団と総連は、1945年設立の在日本朝鮮人連盟(朝連)がルーツ。46年結成の民団の前身・
在日本朝鮮居留民団が反共主義者らの集まりだったのに対し、総連は北の金日成政権を支持
するグループが55年に結成、反目してきた。
「和解でもなんでもなく、総連による民団の乗っ取りが成功したということ。トップ会談は、
そのセレモニーのようなものですよ」
北朝鮮問題に詳しいジャーナリストの恵谷治氏は意外な見解を示す。
「拉致問題で金正日総書記が小泉純一郎首相に謝罪して以降、総連の会員離れが進み、
民団に入るケースが増えた。民団へのくら替え組には、北朝鮮に嫌気がさした会員が多かったが
そのなかには、そのフリをした偽の会員も多数含まれていた」と衝撃的な内容を明かす。
偽会員たちは民団内で思想の共有を進め、支部長などポジションを確保しながら勢力を拡大。
「死んだふりをしながら、民団の総連化を進め、平壌の思惑通りに民団を動かせるまでにした。
歴史的というのは表向きのことで、内情はまったく違う」と切って捨てる。
トップ会談をこの時期にしたのも、「あえて横田さんら拉致被害者の家族会(と『救う会』)の
訪韓に当ててきた。和解すれば扱いはトップ級。横田さんらのニュースバリューを弱めるのが
みえみえ」と話す。
一方、コリア・レポート編集長の辺真一氏は、「民団との和解は、朝鮮総連にとって願っても
みないスキーム」と指摘し、北側の出方を一段と警戒する。
「拉致問題で、日本が総連を追いつめたりすると、これからは民団が出てくる。その民団の
バックには韓国政府いることになる。いままで北朝鮮がどんな脅しをかけようとも日本は動じ
なかったが、これからはそうもいかない。日韓対北朝鮮という対立構造にクサビが
打たれてしまった」
北朝鮮への入国が制限されていた民団側の商工関係者に、入国が解除される可能性もある。
辺氏はこうも指摘する。
「人的移動により北朝鮮にお金が落ちるだけではなく、北朝鮮内でビジネスを興すなど、
資本投下も加速する可能性もある。北を潤しかねない」(抜粋)
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_05/t2006051718.html ※前:
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1147859904/