米大統領が新移民政策発表 国境に州兵6000人
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200605160002.html ブッシュ米大統領は15日午後8時(日本時間16日午前9時)、全米向け
のテレビ演説で新たな移民政策を発表し、国家の重要問題の解決に
向けた包括的アプローチの必要性を強調し、州兵6000人を不法移民の
流入ルートであるメキシコ国境に投入すると発表した。国境警備隊の任務
補佐が目的という。
演説原稿によると、大統領は国境警備を強化する一方、ゲストワーカー
(一時労働者)として不法移民の法的地位も認める意向を表明。米国が
法治国家であり、法を施行しなけれればならない一方、移民が様々な形
で米国を強化してきた伝統も維持する必要があると指摘した。
大統領は自身の支持基盤である保守派の見解を支持し、国境警備が
まだ不十分であることを認めたうえで、議会に人材や技術面の「劇的改善」
に向けた財政支援の承認を呼びかけた。大統領はまた、既に入国して
いる不法移民に自動的に市民権を与えることに反対する見解をあらためて
表明。ただ、政治的影響力を持つヒスパニック系の人口が増加している
ことを踏まえ、国境警備の圧力を緩和するためゲストワーカー計画が
必要であると主張した。
上院本会議は15日、改革移民法案の審議を再開した。法案には、
不法移民の就労年数や罰金支払い、経歴、英語習得などの条件に
応じて、法的地位や市民権への道を開く内容が盛り込まれている。
反対派はこうした内容を「恩赦」だとして批判しているが、賛成派は
「勤労による市民権取得」であり、「恩赦」ではないと反論している。
ブッシュ大統領は、不法移民に自動的に市民権取得への道を開くこと
が「恩赦」であると定義し、これに反対する立場を示した。ただ、大統領が
上院のアプローチを容認する姿勢にあるかは不明。
与党・共和党は、いかなる形の不法移民合法化にも難色を示す見通し。
特に下院は昨年12月、ゲストワーカー計画や不法移民合法化抜きの
移民法案を可決しているため、反発は必至とみられている。
(以下略、全文はソース元でご確認ください)