【国際】米・アゼルバイジャン大統領会談、エネルギー協力・対テロ同盟で「親米」強調

　訪米したアゼルバイジャンのアリエフ大統領は二十八日、ブッシュ
米大統領との会談後、同国の主要資源であるカスピ海産の石油・天然
ガスの国際市場向け供給について、輸送施設の整備などで米主導の
支援を全面的に受け入れる方針を明らかにした。アリエフ氏は対テロ
戦争での「対米同盟」を強調するとともに、米側で批判の強かった民主化
問題でも改善を約束するなど、実父が率いた前政権に続き、旧ソ連圏に
あって親米陣営の旗幟（きし）を鮮明にした。

　ホワイトハウスでの記者会見で、アリエフ大統領は「両国関係の戦略的
パートナーシップは、将来に向け強化される」と会談の成功を指摘。とくに
「地域でのエネルギー安全保障」に関する米側提案として、アゼルバイジャン
が生産する石油・天然ガスの安定的な市場供給に欠かせない「輸送インフラ」
の敷設への支援を挙げた。

　このエネルギー協力に関しては、ブッシュ大統領も「われわれの求める
世界的な取り組みを援助するという（アゼルバイジャン側の）政府と大統領
の構想を高く評価する」と述べ、推定埋蔵量二千億バレルのカスピ海原油
の安定的な市場供給に強い期待を示した。

　アゼルバイジャンの首都バクーと地中海沿岸のジェイハン（トルコ）を
結ぶ最初のパイプラインは、昨年五月に英国主導で開通していた。
具体的な米側の支援内容は明らかでないが、昨年開通のパイプライン
と同じく、ロシア、イランなどを避けるルートを想定していることは明白だ。

　カスピ海油田・ガス田を抱えるアゼルバイジャンに対しては、世界で
資源開発に奔走する中国も二〇〇四年ごろから接近を強めていた。

（以下略、全文はソース元でご確認ください）
ソース（産経新聞）　http://www.sankei.co.jp/news/morning/30int002.htm

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