【文化財】推古女帝「小墾田宮」跡か 明日香村・石神遺跡  奈良[4/29]

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推古女帝「小墾田宮」跡か 明日香村・石神遺跡

 古代の迎賓館があったとされる奈良県明日香村の石神遺跡で、7世紀前半の石組み溝やくいの列が新たに見つ
かり、27日、奈良文化財研究所が発表した。約100メートル西から北にかけては推古天皇が築いた宮殿「小
墾田(おはりだの)宮」があったとされ、今回見つかった遺構はその関連施設の可能性が出てきた。この地域は
推古天皇を中心に聖徳太子や蘇我馬子が政治を司った都の中枢部で、小墾田宮の構造を知る上で貴重な資料にな
りそうだ。

 溝は南北方向に約9メートル延び、人頭大の石が高さ約60センチ分、積み上げられていた。底にも石を敷い
ていたとみられている。

 くい列は「コの字型」になっており、東西22メートル、南北方向にはそれぞれ6−11メートル分を確認。
直径7センチ前後のくいが、20−30センチ間隔でびっしり並び、計67本が立ったままの状態で見つかった。
何らかの重要な施設を区画した可能性が高いという。

 発掘現場から西約100メートルでは、以前、「小治田宮」と書かれた土器が出土。北側では7世紀の大型建
物跡などが見つかっており、従来から同宮跡の中心部とみられていた。

 今回の石組み溝やくい列は、宮殿中心部から少し離れていることから周辺施設の可能性があるという。また周
辺で見つかった土器などから、築造時期は推古天皇死去(628年)後の可能性が高いとしている。

(04/27 23:24)

ソース:
http://www.sankei.co.jp/news/060427/sha133.htm
画像:
石神遺跡から出土した柵列=奈良県明日香村
http://www.sankei.co.jp/news/060427/sha133-1.jpg