★頭にいす女子生徒負傷 小山市立中
・小山市立中学校で今月20日、2年男子生徒が2年女子生徒に折り畳み式のパイプ
いすを投げつけ、頭に5針を縫うけがを負わせていたことが、24日わかった。
女子生徒は、男子生徒から「便器」「便座」などと呼ばれていじめられていたといい、
それが“事件”の伏線になった可能性があると見て、同校は事実関係を慎重に
調べている。
同校によると、20日午後4時過ぎ、美術部の男子生徒2人と女子生徒2人が教室内で、
別々に部活動を始めようとした際、双方が机から筆箱を落とし合うなどの“小競り合い”が
起きた。1人の女子生徒が近くにあったパイプいすで男子生徒1人の頭を小突いたところ、
怒ったこの男子生徒がいすを奪い取って投げつけ、女子生徒の右側頭部にけがをさせた。
同日夜、けがをした女子生徒の親から、「うちの子が、いすではたいて問題を起こしたのでは
ない。うちの子は便器や便座と呼ばれ、以前からいじめられていたようだ」と学校に電話が
あった。ここで学校側は初めて“事件”の背景に、言葉によるいじめがあることに気づいたという。
同校は、女子生徒の父母の求めに応じて、居合わせた生徒4人と各父母、校長、教頭、
市教委学校教育課長らで話し合い、善後策を検討するとしている。
同校の校長は、「生徒がけがをするようなことが起き申し訳ない。全校集会などで、
いじめたり、仲間はずれにしたりしてはいけないと訴えていただけに、残念だ」と
話している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news001.htm