★木村建設 「東京進出」アダに 赤字、5年で“禁じ手”使う
耐震偽装事件で、粉飾の疑いが持たれている木村建設(破産)が、平成5年の東京進出を機に
経営が苦しくなり、5年後には大きな赤字を出していたことが21日、警視庁など合同捜査本部の
調べで分かった。東京進出から5年後の10年には木村盛好社長(74)の主導で粉飾が始まっており、
姉歯秀次・元建築士(48)も「そのころから偽装を始めた」と供述している。
熊本県八代市に本社を置く木村建設は、コンサルタント会社「総合経営研究所」が指導する
徹底したコストダウンと工期短縮を知り、県外でのビジネスホテル建設を中心に事業を拡大。
5年に東京進出を果たした。
東京進出で売り上げは伸びたものの、受注の多くが利益率の低い物件だったため、
実際の経営は厳しかった。特に売り上げの6,7割を占める東京支店の赤字は慢性化していた。
これまでの調べに木村社長は「8年前から、赤字は困るから黒字にしろと指示した」と、
東京進出後の10年から粉飾が始まったことを認めている。
同社では同年6月期の決算で大きな赤字が出たため、利益を水増しするなどの手口で
決算の粉飾を続けたという。
木村建設から構造計算を依頼された姉歯氏による初めての偽装物件は、国会の証人喚問でも
明らかにした「グランドステージ池上」。姉歯氏は「篠塚明・元東京支店長から鉄筋量を減らすよう
プレッシャーをかけられた。『これじゃ合わない(コストがかかる)から鉄筋を減らしてくれ』と
何度も言われた。『ほかにも設計会社はある』といわれた」と証言していた。
同社は姉歯氏が構造計算書を偽造した98物件のうち56物件で施工者として関与している。
合同捜査本部は、木村建設が東京進出後に赤字経営になった点や、粉飾と偽装が同じ時期に
スタートした点に注目。木村社長が「禁じ手」の粉飾決算に手を染め、会社側が姉歯氏に無理な
コスト低減を要求したことが、偽装の要因になったとみている。
産經新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060422-00000020-san-soci ▽関連スレ
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