★IAEA緊急理事会招集も・イラン、低濃縮ウラン生産表明
【ウィーン=桜庭薫】イランが低濃縮ウランの生産に成功したと表明したのを受け、
国際社会との関係が一気に緊迫化するのは避けられない。国際原子力機関(IAEA)の
エルバラダイ事務局長は12日にもイランを訪問する予定で、ウラン濃縮関連活動の
即時停止と核関連施設査察への協力拡大を改めて求める。
米国などがIAEA緊急理事会招集を要請するといった緊迫した事態も想定される。
米政府はイランの濃縮成功表明を受けて「事態は悪い方向に向かっている」とただちに
懸念を表明した。
エルバラダイ事務局長の2年ぶりのイラン訪問はかねて予定されていた。
イランが国際社会の要求を無視してウラン濃縮活動をエスカレートさせ続ければ、
同国と国際社会の対立が先鋭化するのを避けられないとみて、IAEAのトップ自らが
仲介に動き出していた矢先だった。
日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060412AT2M1102S11042006.html