3月30日(ブルームバーグ):米国で最古の大学であるハーバード大学は
30日、世帯収入が6万ドル(約700万円)以下の家庭の学生の授業料を9月か
ら免除すると発表した。
アイビーリーグを構成する米東部名門大学8校では、最も寛大な措置。世帯
収入が6万−8万ドルの家庭の学生の授業料も減額する計画だ。
ローレンス・サマーズ学長は発表資料で、「今回の学資援助の拡充は、低所
得層出身の学生採用を強化し、ハーバードなどの名門校には手が届かないと感じ
ていた中流家庭に明確なシグナルを送るものだ」と説明した。
調査会社カレッジ・ボードによると、4年生私立大学生の2005-06年の平
均コストは2万1235ドル(約250万円)に値上がりした。米国の大学生の約
6割は何らかの奨学金を得ているという。ハーバード大は先週、授業料や施設
使用料などの年間コストを4万3655ドルに設定した。同校はこの日、9月入
学予定者に合格通知を送付する。
サマーズ学長は2年前に、世帯収入4万ドル未満の家庭の学生の授業料を免
除する制度を開始。アイビーリーグで初めてこうした制度を導入した。その後エ
ール大学やプリンストン大学、ペンシルベニア大学も相次ぎ同様の制度を発表し
ている。
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