★鳥インフル、仏養鶏農家に深刻な影響
フランスで鳥インフルエンザウィルスに感染した家禽類が確認されてから
1ヶ月余りが過ぎましたが、養鶏場を持つ農家に深刻な影を落としています。
フランスきっての最高級鶏肉「ブレスの鳥」は、品質を保つため、飼育の
方法が細かく決められています。エサは穀物9割に粉ミルク1割、放し飼いで、
1羽あたり最低でも10平方メートルの面積を確保しなければなりません。
1ヶ月程前までは、この広い敷地でニワトリは放し飼いにされていました。
ところが今は1羽も見当たりません。小屋の中で24時間飼われています。
生産地は、七面鳥の大量死が起きた飼育場から近いところで数十キロの
距離にあります。この処理場には毎日およそ600羽が養鶏農家から到着します。
「鶏には養鶏農家の連絡先が明記されていて、『ブレスの鳥』の出所が
分かるのです」(オ・シャポン・ブレサン社、カロル・コレ社長)
この社の最大のお得意様は日本で、全体の11パーセントが日本向けでした。
しかし、その日本をはじめ、40ヶ国以上が禁輸措置を取り、国内の消費も
落ち込んで、売り上げは33パーセントも減っています。
「私たちが(日本に)望むのは、日本との仕事が再開できるように、できるだけ
早く禁輸措置を解除して欲しいということです」(オ・シャポン・ブレサン社、
カロル・コレ社長)
最高級の地鶏が「地鶏」でなくなる危機。渡り鳥が運んできたウィルスは、
フランス最高のニワトリの産地に大きな波紋を広げています。
TBS
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline3256968.html