【朝日社説】米軍移転費 あまりに法外な話だ[03/19]

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1依頼34@試されるだいちっちφ ★:2006/03/20(月) 00:20:50 ID:???0
★米軍移転費 あまりに法外な話だ

 在日米軍の再編で、沖縄からグアムに移る海兵隊の移転経費を日本にもってほしい――。
こんな要求が米政府から出され、日本政府との間で交渉が続いている。
 その移転経費の金額が尋常ではない。米国防総省の試算によると総額は100億ドル(1兆
1600億円)で、そのうち75%、つまり75億ドル(8700億円)を日本側に負担してもらいたい
という。
 米国は、沖縄にいる海兵隊員約1万5千人のうち司令部要員を中心に8千人をグアムに移す
案を示した。引っ越しの経費に加え、グアムの基地に新たに建設する宿舎などの施設や道路
などのインフラ、基地外の港湾施設づくりにこれだけかかる。金額はさらに膨らむ可能性があ
るという。
 米軍基地が集中する沖縄の負担を少なくしたいというのは、日本側がかねて要求してきたこと
だ。海兵隊の移転もその一環に位置づけられる。したがって日本としても、ある程度の負担は
覚悟しなければならない。
 だが、75億ドルというのはいかになんでも法外だ。日本の06年度の政府の途上国援助
(ODA)予算は7600億円。それを1千億円以上も上回るのだから、規模の巨大さがわかる。
 日本は、在日米軍基地の施設整備や基地従業員の給与など、駐留に伴う巨額の経費を負担
してきた。「思いやり予算」と呼ばれ、年額2300億円にのぼる。この気前の良さは、米軍基地を
受け入れている国の中で突出している。
 それでも従来の支援は、あくまで日本国内の基地に関するものだった。今回は米国の領土に
つくる新たな基地施設などの経費である。「そこまで手厚く面倒を見るのは行き過ぎ」との批判が
出てくるのは当然だろう。 (>>2以降につづきます)

朝日新聞社説 3/19
http://www.asahi.com/paper/editorial20060319.html