【歴史】広島・長崎の原爆による死の灰の影響、1950年代に米が極秘調査…死産胎児の骨入手?

このエントリーをはてなブックマークに追加
1依頼572@試されるだいちっちφ ★:2006/03/09(木) 00:33:19 ID:???0
★死の灰の影響、米が極秘調査…死産胎児の骨入手?

 1950年代、米政府が、核実験の死の灰による日本人への影響を極秘に調査していた
ことが明らかになった。本紙記者が、米エネルギー省核実験公文書館で、機密指定を
解除された当時の文書を入手した。

 文書は、米原子力委員会のダドリー博士から、政府の計画にかかわっていた米ロチェ
スター大のスコット博士にあてられたもので、53年12月9日の日付がある。日本の漁船
員がビキニ環礁での水爆実験の犠牲となった第五福竜丸事件の約3か月前にあたる。

 調査の目的は、当時すでに50回を超えていた核実験で生じる死の灰の成分で、長く骨
に蓄積する「ストロンチウム90」を測定するため。本来の目的は隠ぺいされ、表向きは
「(自然界に存在する)ラジウムの分析」とされていた。

 この極秘調査の存在は、1995年に放射能人体実験に関する米大統領諮問委員会の
調査で初めて明るみに出た。過去の欧米の報道では、インドや豪州も調査対象になった
ことがわかっているが、今回入手した文書には、冒頭から「日本での(試料)入手に関心
がある」と明記され、当時、広島・長崎の原爆による影響を調べていた「原爆傷害調査委
員会(ABCC)」と在日米大使館の協力に言及するなど、日本に調査の重点を置いたこと
を示唆している。

 日本が対象となったのは、ABCCの存在が隠れみのになるだけでなく、太平洋の核実
験場に比較的近い地理関係にあることが重視されたとみられる。

 文書は、死産した胎児だけでなく、死亡した乳幼児も対象に、日本からは「6〜8体を
分析に使う」としており、日本から死の灰が蓄積しやすい胎児や乳幼児の骨を入手する
極秘任務に着手していたことがうかがえる。

(2006年3月8日15時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060308it08.htm