★防衛庁汚職事件、富士重工元会長らの有罪確定
防衛庁の救難飛行艇開発を巡る汚職事件で、元防衛政務次官の中島洋次郎・元衆院
議員(自殺)への贈賄罪に問われた富士重工業元会長・川合勇(83)、元専務・小暮泰之
(71)両被告に対し、最高裁第1小法廷(島田仁郎裁判長)は、上告を棄却する決定をした。
決定は3日付。
川合被告を懲役1年6月、小暮被告を同1年2月、それぞれ執行猶予3年とした1、2審
判決が確定する。
1、2審判決によると、両被告は共謀し、1996年4月と7月、富士重工の前身、中島飛行
機の創始者を祖父に持ち、防衛政務次官だった中島元議員に対し、救難飛行艇の試作機
の受注分担で有利になるよう依頼。同年10月、現金500万円のわいろを提供した。
両被告は捜査段階では贈賄を認めていたが、公判では無罪を主張していた。
(2006年3月6日22時29分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060306ic23.htm