【政治】 "日本の安全vs人権" 外国人指紋採取、「なんで不愉快なのかわからないね」…石原都知事★4

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412名無しさん@6周年
2016年の晩秋のこと
国民総指紋押捺制度に深く賛同し、そのシステムに神聖なものさえ感じていたD鑑識官がいた。
彼は日々事件が起こると、現場で採取された指紋をすぐさま照合しては刑事たちに
情報を提供していた。
そのスピードと正確性に誇りさえ感じていた。が、その頃の世のなかでは指紋などを
安易に犯行現場に残せば、すぐに逮捕されるという事が知れ渡り、実のところ、
D鑑識官は、割と時間を持て余すという場面も多かった。
だが、彼は国民総指紋押捺制度に深く賛同し、そのシステムに
神聖なものさえ感じていたので、なんとかこのシステムがもっと有効に
活用されないものかと頭を悩ませていた。

ある日、いきつけの店でたまたま知り合った医者の客から障害児ダウン症の話しを聞いた。
なんでも、ダウン症の子供の手の指の指紋には、弓状紋という特殊な指紋が必ずあるという。
日頃、指紋の有効活用ついて研究していたD鑑識官は、聞きほれ、相手が医者という
事もあり、つい自分の身分を明かしてしまった。

弓状紋とは、指紋は普通渦巻きだが、そうなっていずに指先の側面から同心円上に中心部に向かう
特別な指紋のことであった。むろんD鑑識官もその指紋がある事は知っていたし
どの医学書にも、ダウン症の子供にある症状として書いてあることくらいは知っていた。

それから、D鑑識官は何度かその医者と話しを重ねた。つねづねヒマになった指紋システムの
有効活用を考えていので話しは真剣に聞くようになった。