★ミサイル防衛必要/県検討会が知事に報告
つがる市の航空自衛隊車力分屯基地への配備が有力視される米軍の早期警戒レーダー
「Xバンドレーダー」計画について、県が2月に設置したミサイル防衛(MD)専門家
3人によるXバンドレーダー検討会は2日、検討結果を報告書にまとめて三村申吾知事に
提出した。
「Xバンドレーダーは弾道ミサイル迎撃の阻止確率を高められる」と配備の意義を強調し、
米軍三沢基地が後方支援の拠点となる可能性があるとした。
報告書では、日本は周辺国の弾道ミサイルによる脅威が存在するものの、
防衛手段がなく、MD構築の必要性を指摘した。
その上で、車力分屯基地は(1)西側から飛来するミサイルをとらえられる北日本の
日本海側にある(2)電波の障害物がない(3)自衛隊基地、米軍基地の支援が受けられる
−などの条件から、Xバンドレーダーの有力候補地になったと推測した。
地元から不安の声が上がっている周辺環境への影響については、レーダー周囲に
立ち入り禁止区域を設定することで人体には安全で、使用する周波数帯が異なるため、
テレビや携帯電話への影響もないとした。
委員の代表を務めた、民間シンクタンクである岡崎研究所理事の金田秀昭氏
(元海自護衛艦隊司令官)はこの日、「地域全体の大量破壊兵器の削減、軍縮に役立つ」と、
三村知事にXバンドレーダーを含めたMDの有効性を訴えた。
これに対し三村知事は、国からのレーダー配備の正式な要請後、地元への影響や
つがる市の意向に加え、検討会の結果を総合的に判断しながら対応していくと述べた。
東奥日報
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/xbandradar/news2006/0303_3.html