・経営権をめぐり、兄弟が骨肉の争いを続けている手作りかばんの人気ブランド「一澤帆布工業」が
ブランド消滅の危機に陥っている。現経営陣の長男、一澤信太郎氏(60)側が前経営陣の三男、
信三郎氏(57)が設立した「一澤帆布加工所」に対し、店舗や工場などの明け渡しを求めた仮処分
申請を京都地裁が認め、信三郎氏がきょう1日、従業員らとともに退去することになったためだ。
かばん製造能力がない信太郎氏と、商標権を持たない信三郎氏。古都を代表する人気ブランドは
もはや風前のともしびだ。
経営権をめぐり、信太郎氏と争っていた信三郎氏は最高裁での敗訴後の昨年3月、
長女名義で新たに一澤帆布加工所を設立。従業員65人の大半を移籍させ、工業側に
家賃を支払い、かばんの製造を請け負い、工業がかばんの販売を担当する方式で会社を
運営していた。
だが、勝訴し、昨年末の株主総会で工業側の経営権を得た信太郎氏は今年に入り、加工所側に
対し、店舗や工場などの明け渡しを求める仮処分を京都地裁に申請。今月に入り、地裁は「加工所の
実質的経営者は信三郎氏であり、個人的利益を図る目的で工業社長の権限を乱用した」と認定、
信太郎氏の申請を認めた。
本紙の取材に対し、信三郎氏は「商標権が『工業』にあるので『一澤帆布製』のロゴの入った
かばんは作れなくなる。新ブランドの立ち上げのため、現在は東山区内で拠点を探しています。
4月中には新ブランドの販売開始のめどをつけたい」と話す。
一方の信太郎氏側も、店舗や工場などから加工所側を退去させても、すぐにかばんの製造が
できるわけではない。従業員65人は約20年間にわたり経営を続けてきた信三郎氏を支持し
信太郎氏のもとで働くことを拒否しているためだ。
もともと、京都・知恩院前の店舗と通信販売でしか購入できず、入手しづらいかばんだったが
本当に「幻」となってしまいそうな雲行きだ。(一部略)
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_03/t2006030119.html ※元ニューススレ
・【社会】 かばん3兄弟、遺産めぐり骨肉バトル「一澤帆布工業」…2通の遺言書で混乱
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1135239080/