【金融の量的緩和解除】日銀、量的緩和解除後の政策運営「目安」で政府と調整急ぐ

★日銀、量的緩和解除後の政策運営目安で政府と調整急ぐ

　日銀が金融の量的緩和策を解除した後の新たな金融政策運営の「目安」策定を
急いでいる。現在は「消費者物価指数（ＣＰＩ）が安定的にゼロ％以上になるまで
解除しない」との目安があるが、解除後は運営方針が見えづらくなり、市場金利が
不安定になりかねない。

　日銀は政策運営の方向性を文章で説明する「メッセージ方式」を軸に検討し、
数値目標の盛り込みが必要とみる政府との調整も急ぐ考えだ。

　新たな目安の策定は解除の時期を判断する大きな焦点に浮上してきた。
日銀は解除と同時に新たな目安を打ち出す。市場参加者などが政策の先行きを
読みやすくするように、年２回公表する「経済・物価情勢の展望（展望リポート）」の
回数を増やす案や、決定会合後に出す声明を拡充する案などが、検討の軸だ。
厳格な数値目標を定めると、地価が高騰しても消費者物価が上がらなければ
利上げできないなど、政策の機動性が奪われる懸念があるという。

日経新聞　http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060227AT1F2500N25022006.html

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