「堀江メール」問題では、追及に立った民主党の永田寿康衆院議員が
雲隠れし、同党の責任先送りの姿勢に批判が集中している。発端は一通
のメールだが、さまざまな疑惑に関するこうした玉石混交の「情報」は、
永田町やメディア周辺などに飛び交う。時に“巨悪”を暴く端緒にもなりうるが、
今回のケースのように、もろ刃の剣にもなる。「情報」流通の事情とは−。
(中略)
事件や疑惑を追う取材者なら、チャートや内部告発文のたぐいが関係者
の間を飛び回っていることは、日々、実感している。
有力週刊誌の記者は「霞が関や官邸筋の役人の間で出回っている文書
というのもよく手に入るが、逆に言えばそれは出回っていて特ダネ性がない。
ある意味ではそういう怪文書のたぐいが入手できることは前提として、その
上でどれが信頼でき、面白い情報なのかを選ぶことになる」という。
民主党国会議員の元政策秘書によれば、野党には政府や自民党の
不正や疑惑に関する情報が多数寄せられる。封書やファクス、メール
など方法は多様だが、筋のいい情報はなかなかない。
「信頼できるのは実名で情報を送ってきて、会って話せる人の情報だ。
それでも数年間秘書をやって、議員の国会質問に生かせたものは一、二本。
ただ、匿名の出所不明の情報にもすごい内容のものもある」
(中略)
インターネットの発達で「ウラ情報」のたぐいに一般市民が触れることも
多くなった。耐震強度偽装問題やライブドア事件の裏情報を次々に掲載し、
関係者さえ驚く内容として評価された「きっこのブログ」は代表例だ。ただし、
野田氏はネット上の情報を過信することには警鐘を鳴らす。
「『きっこ』の正体とは何かと思い取材を始めたら、なぜか批判が多く
なった。情報は正しいのだから、正体探しはおかしいというものだ。情報
を出す側がどんな人物か調べるのは当然なのに、なぜ正体不明の人物
の話を一般市民が真実と信じるのか不思議だ」
(※全文はソース元でご確認ください)
ソース(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060225/mng_____tokuho__000.shtml