中米・南米地域を訪れる観光客が急増している。経済が好調な米国から
の観光客を中心に、2005年は前年比2けたの伸びを記録した。欧米企業
によるリゾート開発計画も加速している。
世界観光機関(WTO)のまとめによれば、05年に海外旅行に出かけた
観光客は前年比5.5%増の約8億800万人。増加率の地域別首位は
13.6%の中米地域、2位は12.7%の南米地域だった。また、カリブ海
地域にも5.4%増の約1900万人が訪れている。
中南米地域向けの多くは、交通の便がよい米国からの観光客が占めて
いる。米国経済が好調に推移していることに伴い旅行支出が増加したこと
に加え、米国の航空会社同士の競争激化の恩恵で中南米向け格安チケット
が売られるようになった。
また、大型ハリケーンや津波といった自然災害に遭うリスクはあるものの、
政情不安を反映したテロなどが、一時期に比べ減少していることも観光客数
増加に貢献している。
中南米の多くの国では、不動産価格が比較的安いうえ、米国人は短期
ならビザがいらない。このため、観光ツアーではなく、現地に短期間滞在
する観光客が増えている。
バハマの地元紙によると、米国人が毎年1カ月程度の休暇を過ごす
ためのセカンドハウスを現地で購入する動きが目立っているという。
中南米地域への観光客増加を受け、欧米企業による開発の動きが
活発化している。
ブルームバーグによると、米娯楽大手のハラス・エンターテインメントは、
総工費約16億ドル(約1900億円)をかけ、カリブ海のバハマに一大リゾート地
を建設する予定だ。
2010年の開業を目指しており、カジノなどの娯楽施設を運営すると
みられている。
(以下略、全文はソース元でご確認ください)
ソース(FujiSankei Business-i)
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200602240005a.nwc