winny開発者の金子氏が次世代共有システムを語る「オープンソースでないと開発者が攻撃される」
メディアエクスチェンジ(MEX)は2月17日、ユーザーズ・ミーティングを開催。
PtoP型ファイル共有ソフト「Winny」開発者の金子勇氏が講演し,次世代
ファイル共有システムを展望した。
金子氏は2004年5月にWinnyの開発・配布が著作権法違反幇助に
当たるとして逮捕され,現在係争中。
金子氏は「次世代のファイル共有システムは『BitTorrent』の効率性と
『Freenet』の匿名性を兼ね備え,オープンソースのシステムとして
現れるだろう」と予測した。
(略)
加えて、次世代のシステムはWinnyと異なり、オープンソースにすべきで
あると強調した。
金子氏は「Winnyのプログラム・ソースを公開すると、匿名性の点では
問題ないが、効率性の面で問題が生じると思っていた。
ダウンロードだけを行うフリー・ライド(ただ乗りのバージョン)が出てくると考えた」。
その結果,Winnyをオープンソースにしなかった。
だが、金子氏は「それは2002年や2003年といった当時の状況。
その後,効率性を重視しながらオープンソースであるBitTorrentが
出てきた」点を指摘。
現在は効率性とオープンソースは両立するとしている。
また、「(オープンソースでないと)開発者が攻撃の対象となる。これは
私が身をもって示した」(金子氏)。
開発者が攻撃対象にならないようなシステムであることも強調した。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060217/229710/