★メールで『通報』 より早く 対話式110番運用開始 障害者にも使いやすく
聴覚や言語に障害がある人が簡単に通報できる「対話式メール110番」の運用が十四日から
始まった。これまでもメールによる一一〇番通報は可能だったが、新システムでは必要な情報が
より早く得やすくなっている。県警通信指令課は「障害者の方にとって便利になる」としている。
新システムは、携帯電話(PHSとパソコン除く)で指定されたアドレスに接続し、指示に従って
場所やけが人の有無、通報者の名前などを入力する。一定の必要情報が伝わると、通信指令課
の担当者との具体的な対話画面へと進む。
県警は二〇〇一年からメール一一〇番を導入していたが、回線が混雑していたり、必要な情報
がメールに書かれていない場合、やりとりに時間がかかるとの指摘があった。また、通報がきちんと
受理されたか確認できないとの声もあったため、新システムは携帯電話を切断することなく指示に
従って必要情報を送るように改善された。衛星利用測位システム(GPS)機能付きの携帯電話から
通報すれば、位置情報も通信指令課に伝わるという。
運用開始初日は、県立水戸聾(ろう)学校高等部の男子生徒(17)と女子生徒(18)が県警本部
に招かれ、早速システムを利用。「普通のメールより早くやりとりできて便利ですね」と話していた。
同校の吉岡道予教諭(42)は「学校の中高生はほとんどの子がメールを使っています。使いやすい
システムだと思います」と話していた。
新システムは当面、ウイルスを防ぐなどの理由から、携帯電話からのみメールを受け付ける。
アドレスは、
http://ibaraki110.jp/ 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20060215/lcl_____ibg_____000.shtml