★航空貨物でカルテル疑惑、EUと米が調査・日航も対象
【ロンドン15日共同】欧州連合(EU)欧州委員会と米司法省は14日、
世界の航空大手が貨物料金のカルテルを結んでいた疑いが強まったとして、
欧州各地などで立ち入り調査を開始したことを明らかにした。
日本航空は15日、同社も調査の対象となっていることを認め、
「調査には全面協力する」とのコメントを発表した。
欧州委などは航空会社名を明らかにしていないが、
英ブリティッシュ・エアウェイズ、エールフランス、ドイツのルフトハンザ航空、
チリのラン・チリ航空なども調査を受けていることを認めており、
国際的なカルテル事件に発展する可能性も出てきた。
関係筋によると、欧州委は14日、ドイツのフランクフルト空港で日本航空の
貨物関連部署を捜索し、関係書類を押収した。
欧州委スポークスマンは同日、航空各社が(カルテルを禁じた)EU条約に
違反して共謀して料金を決めていた疑いがあるとしたが、「調査は始まったばかりで、
競争を阻害する行為があったかどうかの結論は現時点では出せない」と述べた。
日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060215STXKD008815022006.html