◇DV被害相談372件 防止法施行以来最多に 県警まとめで
県警が昨年中に受理したDV(配偶者や恋人などからの暴力)被害の相談件数は
前年比27件増の372件で、2001年のDV防止法施行以来、最多だったことがわかった。
DV被害の相談窓口が一般に知られ始め、声を上げる被害者が少しずつ増えているようだ。
県警生活安全企画課のまとめによると、DV被害の相談者は、ほとんどが女性。夫や同居中の
男性から身体に暴力を振るわれるという相談内容が多い。その要因をみると、
粗暴癖153件(41%)、酒乱65件(18%)、借金などの経済的理由29件(8%)と続く。
また、「接近禁止」「退去命令」など、被害者を守るために裁判所から出された保護命令は44件。
うち04年の法改正で新設された子供への接近禁止命令は27件だった。同法違反で
逮捕された事案は1件だった。
一方、ストーカー被害の相談件数は227件(前年比30件減)だった。ストーカー被害でも、
相談者は女性が全体の9割。年代別では、20歳代の66人(29%)と30歳代の59人(26%)で
半数以上を占める。
内容をみると、押し掛けや待ち伏せなどのつきまとい行為が87件(38%)と最多。以前に同居や親密な
交際をしていた相手からストーカー行為をされるケースが140件(62%)と多い。知らない相手に一方的に
ストーカーをされたケースは25件(11%)。中には、出会い系サイトで知り合った相手からの行為も
17件あった。ストーカー規制法違反で逮捕された事案は2件だった。
生活安全企画課では「被害が事件に発展するケースもあるので、
1人で悩まずに早めに相談してほしい」と話している。
ソース(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news002.htm