「見つめ直そう私たちの石垣島を」をテーマに、市立新川小学校5年生の「ストップ赤土大作戦」が
9日午後、行われ、同校の児童81人が市内新川安嵩原の農地に月桃の苗、約900本を植えた。
これは、同校の総合学習の一環として、石垣市と石垣島周辺海域環境保全対策協議会(山田隆一
会長)の、苗提供などの協力を得て行われた。
この日は、はじめに同校で、環境省の豊島淳子さんが、サンゴの種類や石垣島周辺のサンゴの
分布状況、海に流れ込んだ赤土がサンゴに与える影響、などについて説明。
これを受け、行われたほ場への月桃の植樹では、同校の佐久川瞬君が「5年生は総合学習で環境
問題を勉強している。赤土が石垣島のきれいな海に流れないよう月桃を植えたい」とあいさつ。
同協議会の山田会長が「月桃を植えることで赤土の流れを止めることができる。きょうの体験を
通して赤土問題を真剣に考えてほしい」と、述べた。この後、児童たちは、160メートルのほ場周辺に、
スコップを使い20センチ間隔で月桃の苗を植えていった。
作業終了後は、同校の平川美鈴希さんが「きょう、植えた月桃が未来の石垣島のきれいな海を守る
と思うと、うれしい」とあいさつした。
市では、月桃の苗を準備し無償提供することから、多くの農家に「赤土流出防止のため、ほ場周辺
に植えるよう」呼びかけている。
◆URL 八重山毎日新聞2月11日
http://www.y-mainichi.co.jp/article.php?id=3796