101人の医師確保要望に33人'06/2/15
島根県内の中山間地域や離島の医師確保を支援する県地域医療支援会議の医師確保部会が十四日、
松江市で開かれ、二十四医療機関から要望のあった新年度の医師数百一人に対し、三十三人しか確保
できていないことが明らかになった。(松本大典)
部会には松江、雲南、出雲、大田、浜田、益田、隠岐の七医療圏の病院長や市町長ら約四十人が出
席。県の担当者が医師確保の状況を説明し、慢性的な医師不足により都市部からの要望が増えた上、
新人医師の臨床研修義務化などに伴う大学側の人材不足が一層深刻になっている実態を報告した。
二人いた外科医師がゼロになる見通しの邑智病院(邑南町)では、代わりの外科医師が見つかって
いないなど計十三人の要望に対して確保できたのは五人。津和野共存病院(津和野町)や隠岐病院(
隠岐の島町)でもそれぞれ外科が一人態勢になり、現時点で補充の見通しが立っていない。
逆に昨年、一時不在の恐れが出た隠岐病院の産婦人科では医師二人を確保した。
県は新年度、県外から医師を呼び込むPR強化などの緊急対策のほか、新人医師の県外流出を防ぐ
体制の整備、地域医療の担い手育成に向けた島根大医学部付属病院の取り組み支援など、中長期的な
視野での対策を充実させることも検討している。
ttp://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200602150006.html