善光寺の僧侶が労組結成！「賃上げ交渉したい」

あの、僧侶です。

僧侶が賃上げ交渉っつーのは個人的にはどうかなぁと思う。
やはり僧侶は修行と勉強、教化に専心しなくてはならんし、本分だから。
そうは思うが、なんか一部に誤解があるようなので。

税金だけれど、いわゆる寺院勤務僧侶（役僧）は給料制なので、
当然ながら所得税は普通にかかるんだよ。
一般サラリーマンと何も変わらない。
また寺院住職にしても、法人所得は非課税だけれど、
住職個人は法人からの給料になるので、所得税はかかります。
法人財産は住職といえども勝手に処分できないので、
「坊主丸儲け」と言われても、現場としては困りますが･･･。

また、一部にアホ坊主がいて、ベンツだのフェラーリだの乗ってる輩もいますが、
ああいうのは一部のバカです。
というのも、ほとんどの寺院は、年間所得300万円台以下です。
ここから寺院修理、蝋燭線香代その他経費、法務経費を差し引き、
残りが住職の給与になりますので、年収200万円程度になる場合も多々あります。
もちろん車などは経費として免税対象になる「場合がある」わけですが、
外車どころか、国産の軽の中古の維持費すらギリギリ、というのが現実です。

金持ち寺院は都市部寺院の一部と、観光系寺院がほとんどで、
全体の数％。
もちろん善光寺はその数％だけれど、それをもって我々すべてを批判しないでね。
うちなんかだと、ハッキリ言って電気代すらケチケチしないと生きていけない。
パソコンは教化や勉強会の資料作り等に必要だから無理して維持しているけれど･･･。