県警は昨年四月から十二月までの、県内の声掛け事案をまとめた。
計二百十四件のうち小学生以下への事案が九十四件で44%に上り、
四歳児への声掛けが二件あった。県警はホームページ(HP)で県民への
情報提供を行うほか、制服警察官による巡回活動を行ったり、地域住民ら
と連携したりするなどして被害防止を強化している。
声を掛けられた人は(1)小学生(九十二人)(2)高校生(六十一人)
(3)中学生(五十二人)−などとなっており、女性が全体の83%を占めて
いる。また、▽巧みな言葉で車に乗せようとする▽意図不明▽どこかに
連れて行こうとする▽声を掛けながら体をつかむ−などの事案があった
という。
小学生以下が声を掛けられた時間帯は、午後三時から午後六時までの
下校時間帯が約70%(六十六件)。場所は、路上が約90%(八十五件)
を占めた。「一人で帰るの? 家まで乗せていってあげる」「子犬を見かけ
なかった?」「スカートに何かついてるよ」などと話し掛ける例があったという。
声掛け事案以外の変質者や痴漢などは三百四十八件を確認。小学生以下
が被害に遭ったうち四十九件が下半身露出などの変質者だった。
生活安全総務課は、昨年末から小学生以下に不安を与える声掛け事案
をホームページで掲載。また、「こどもを守る一一〇番の家ネットワーク」を
設置し、地域住民らと一体となった事案防止策を進めている。
ソース(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20060206/lcl_____ibg_____002.shtml