デンマークの新聞がイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載
してアラブ諸国から反発を招いた問題で、フランスやドイツなどの7つの
新聞が、1日、問題の風刺画をあらためて掲載し、イスラム社会からの
反発がさらに広がっています。
この問題は、デンマークの新聞が、去年9月、イスラム教の預言者
ムハンマドをテロリストに見立てた風刺画を掲載し、サウジアラビアが
デンマーク駐在の大使を召還するなど、アラブ諸国で反発が広がって
いるものです。こうした中、フランス、ドイツ、イタリアなどヨーロッパ5か国
の7つの新聞が、1日付けの紙面で、この問題を報道するかたちで風刺画
をあらためて掲載しました。このうち「フランス・ソワール」は「宗教によって
表現の自由は制約を受けないということを伝えたかった」と説明しています。
これに対して、ヨーロッパのイスラム教の指導者から非難の声が相次いだ
ほか、イギリスではイスラム団体の1つが抗議デモを呼びかけるなど反発
が広がり、「フランス・ソワール」の社主は編集責任者を解任しました。
一方、アラブ諸国では、デンマークの製品の不買運動が収まらず、
デンマークの乳製品メーカーがサウジアラビアで運営している工場で
操業停止や人員整理を検討するなど影響が広がっています。
ソース(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/02/02/k20060202000090.html http://www3.nhk.or.jp/news/2006/02/02/d20060202000090.html