民主党は30日の「次の内閣」会合で、政府の05年度補正予算案への
反対を正式に決めた。共産党も同日反対の方針を決め、既に反対を
決めた社民、国民新の両党を含め全野党が反対で足並みをそろえた。
野党側は昨年度の補正予算案には、新潟県中越地震の被災者支援
などを理由に賛成したが、今年はライブドア事件など「3点セット」で対決
姿勢が強まったことが、野党側の結束を可能にしたようだ。
「雪害対策が全く入っていない。アスベスト問題では政府の責任が認定
されていない」。民主党の前原誠司代表は「次の内閣」会合後、補正予算案
反対の理由を記者団に列挙した。共産党の市田忠義書記局長も記者会見で
「米軍基地再編の調査費が盛り込まれている」と反対を表明した。
民主党は憲法改正を訴える前原氏の代表就任を機に、憲法や安全
保障をめぐり党内の護憲勢力や共産、社民両党との間に不協和音が
目立っていたが、国会開会直前に発覚した「3点セット」が思わぬ追い風
となった。
民主党内の反前原勢力にも「一時休戦やむなし」ムードが出始めている。
28日の党北海道連大会では、前原氏の政策や党運営を批判する札幌
支部の決議案が提案される予定だったが、鳩山由紀夫幹事長と道連側
の協議で意見発表にとどまった。幹部の1人は「『外に攻める時に足を
引っ張るのはどうか』という声が出ている」と語った。
ソース(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060131k0000m010042000c.html