アカデミー賞監督賞をとったこともある大物監督スティーブン・ソダーバーグ氏
の新作「バブル」が米国の映画館、テレビ、DVDで“同時公開”された。慣例である
順次公開システムを根本的に変える試みで、ネット配信時代の新しい事業モデル
として注目を集めている。
同作品は27日にロサンゼルスなど一部の都市で封切りになるのと同時に、
CATV(ケーブルテレビ)での放映も開始。DVDも31日に発売される。
米メディアによると、同時公開の例は無名作品では過去にあったが、
著名監督の作品では初めて。
最近、映画館の入場者数が減少する一方、映画を自宅で楽しむニーズ
が増えていることから、映画会社はDVDやCATV市場をより重視し、DVD
の発売やテレビの放映時期を早める傾向にあった。同時公開は、映画館側が
「死活問題」と強く抵抗しているため、大手映画会社はこれまでのところ
踏み切っていない。
ソース(日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060130AT2M2700430012006.html