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354名無しさん@6周年
イヌががんを嗅ぎ分ける 精度は9割前後

 爆発物や麻薬、偽造通貨の探索にイヌが用いられてきたが、イヌのもつ鋭い嗅覚能力を医学分野で
活用する研究が進んでいる。今回米国の研究で、イヌが患者の呼気標本から肺がんや乳がんを嗅ぎ
分けて検出できることが明らかにされた。
 がん患者を支援する米国の非営利団体「PineStreetFoundation」(カリフォルニア)最高責任者の
NicholasBroffman氏らは、イヌががん患者の呼気中成分の化学的な差を検出することができると考え
た。そこでラブラドールレトリバー3匹と水鳥狩猟用のポルトガル犬2匹に対して、肺がん患者および乳
がん患者の呼気標本の前では座るか横たわり、健常者の呼気に対しては反応を示さないよう3週間
訓練した。

 肺がん患者55例、乳がん患者31例、健常者83例の呼気を評価させたところ、早期から末期までの
乳がんおよび肺がんともに88〜97%の精度で検出することができた。Broffman氏は、将来イヌががん
の早期スクリーニングの重要な方法となると期待を寄せる。研究結果は、医学誌「IntegrativeCancer
Therapie」3月号に掲載予定。

 イヌのがん検出能力については、1989年に英医学誌「Lancet」に初めて報告された。ある女性のペット
であったイヌが、メラノーマ(黒色腫)を発症した脚部のにおいを局所的に嗅ぐようになったことをきっかけ
に、イヌがメラノーマや膀胱がんをにおいによって検出することが明らかにされた。

 米フロリダ州立大学感覚機能研究所(SensoryResearchInstitute)所長のJamesWalker氏は、この
種の研究や観察は慎重に検討を進める必要があると述べる。同氏は今年(2006年)後半に、イヌを用
いた膀胱がんの検出研究に着手する予定である。

 また、イヌによるがん検出研究プロジェクト4件に携わる米Auburn大学(アラバマ州)のLarryMyers氏
は、今回の研究に対して、イヌの訓練期間が短いことに疑問を呈する。通常は5、6週〜3カ月程度
要するといわれる。一方で同氏は、5〜10年後には、地域の医療施設や第三世界諸国でがんのスクリー
ニングにイヌが用いられる時代が到来すると述べている。

http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060126hj001hj
http://www.healthday.com/view.cfm?id=530386