個人情報流出:愛媛県議のPCから3万人分の有権者名簿
愛媛県議(56)が自宅兼後援会事務所で使っているパソコンから約3万人分の有権者名簿や
1200人分の後援会名簿など多数の文書がインターネット上に流出していたことが25日、明らかになった。
文書の中には、昨年の教員採用試験に絡んで県教委幹部に「口利き」をしたことをうかがわせるものも含まれている。
県議は事実関係を認め、「パソコンの管理が不十分だった。市民や多くの支持者らに迷惑をかけ、申しわけない」と話している。
県議は、自民党県連所属で当選5回。説明によると、流出が分かったのは23日未明。
インターネットのファイル交換ソフト「ウィニー」などを通じてデータを流出させるウイルスに感染、情報が流出したとみられる。
有権者名簿は、選挙区在住の有権者の住所、氏名、後援会名簿には、住所、氏名に加え、電話番号も記入されている。
選挙運動などのために県議らが入力していたもので、パソコンは県議の家族も使用することがあったという。
一方、「口利き」をうかがわせるのは、昨年度の教員採用試験に絡んで、
支持者の親族の採用に「配慮」を依頼する文書。県議は「手紙で出した」と話している。
また、「県教委幹部にお願いをしておいた」と、支持者に報告する文書の下書きも含まれていた。
県議は、「『口利き』と取られかねないことで申し訳なく思う。この受験者は採用されなかった。
報酬などは受け取っていない」と話している。【蜜石誠二】
毎日新聞 2006年1月25日 11時37分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060125k0000e040053000c.html