★往年の『特急列車』に乗った気分!? 清瀬 理容店『つばめ』
「次の停車駅は、つばめ、つばめぇ」−。清瀬市松山一にある、昭和三十年代の国鉄の雰囲気を
いっぱいに醸し出す理容店「BB.つばめ」が評判を呼んでいる。店内には駅名の表示板や路線図
などが掲げられているほか、照明や扇風機にいたるまで、鉄道の備品にこだわっている。
店に一歩入ると、茶色をベースにしたレトロな鉄道の雰囲気が広がる。特急車両に備えられていた
いすや、客車をイメージした木製の床。車掌が使うハンドマイクや、トイレを使用していることを知ら
せる車内灯など、心憎いばかりの小道具もそろう。同店“駅長”の渡辺和博さん(35)は「普通の
理容店ならありえない内装でしょ」と笑う。
渡辺さんは一九九〇年、理容系の専門学校を卒業し、東久留米市の理容店で修業し始めた。
将来は埼玉県所沢市にある実家の理容店を継ぐよう父から指示を受けていたが、その後、父は他界。
幼少から鉄道が好きだったことから、昨年十月にこの理容店をオープンした。
店の名は一九三〇年から半世紀にわたり、東海道線を走っていた往年の特急列車に由来する。
数々の備品は、鉄道会社の部品市やインターネットのオークションなどで入手。評判を聞きつけて、
都区内や埼玉県などからも来客がある。
「店に来るだけのお子さんもいらっしゃる。趣味の鉄道を通じて集いの場となればうれしいです」と
渡辺さんは言う。
定休日は毎週木曜と第三月曜。営業時間は午前八時半−午後八時。
東京新聞(電話番号は元記事でご覧ください)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20060117/lcl_____tko_____004.shtml 列車内の様子を映し出す理容店の待合室=清瀬市で
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20060117/20060117tko.jpg