★耐震偽造:解体工事始まる 千葉・白井の分譲マンション
耐震データ偽造事件で、建設が中止された千葉県白井市の分譲マンション
「ラ・ベルドゥーレ白井駅前」(10階建て、93戸)の解体工事が5日、
始まった。東京都港区の賃貸マンション「ステージ大門」も解体準備工事に
着手しているが、足場を組むなど本格的な工事は全国で初めて。
同マンションは姉歯秀次元1級建築士(48)が構造計算し、ヒューザー
(東京都千代田区)が総合企画を担当。施工した木村建設(熊本県八代市)が
破たんしたため、建築主の東日本住宅(東京都新宿区)が指定した都内の
解体専門業者が工事を行う。外観上はほぼ完成し、約半数が契約済みだった。
この日は午前9時ごろ、解体用の足場となる金属板などを積んだトラックが
現場に到着。作業員ら約10人が準備作業を進めた。午後から足場を組み上げる。
千葉県によると、近く内装の解体工事に着手し、今月30日から重機2台を
使った建物本体の解体を始め、4月15日ごろに工事を終える予定。倒壊の
恐れがあるため、重機は建物には載せず、地上からアームを伸ばして解体する。
マンション周辺を散歩していた同市清水口の主婦(64)は「地震がきたら
怖いので、ほっとしている。(マンションが建つ)駅前に今後ショッピング
センターなどができ、まちづくりが進むことを考えると、解体して早く建て
替えることが、市のためにもなるのではないか」と話した。
毎日新聞のまとめでは、耐震データ偽造が判明した建物のうち、2棟以外に
解体方針が決まっている主なものは次の通り。
ドルチェ芝浦・弐番館、ステージ麻布(東京都港区)▽スカイコート西早稲田(同新宿区)
▽フォルトゥナ代々木初台(同渋谷区)▽センターワンホテル半田(愛知県半田市)
▽名鉄イン刈谷(同刈谷市)
毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060105k0000e040039000c.html