【ヨハネスブルク 2日 ロイター】
人間は野生動物を前にすると、愚かな行為をする傾向がある。南アフリカでは、アザラシの赤ちゃ
んを救助しようとした女性が鼻をかまれて負傷。強盗が虎のおりに隠れてかみ殺される事件も起
きた。
南アのプロハンター、ジェームズ・キャメロン氏は「動物に人間性を当てはめるウォルト・ディズニー
のせいで、野生動物はなでられるようなものではない、ということを理解していない人がいる」と述
べた。
49歳の南ア女性は10月、陸に打ち上げられていた様子のアザラシの赤ちゃんを助けようとした際、
1歳になる孫にアザラシをなでさせた。怒ったアザラシは、女性の鼻を噛みちぎった。
また先月には、ヨハネスブルクから約400キロ南西の町でカップルを襲った強盗が動物園の虎のお
りに逃げ込み、中にいた2匹にかみ殺された。
自然保護団体、世界自然保護基金(WWF)のディレクター、スー・リーバーマン氏は、ロイターの取
材に対し「都会に住む人々はしばしば、自然はおとなしくて管理できるものだと勘違いする。しかし
自然は、手なづけるべきものではない」と述べた。
ソース
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/2006-01-02T172333Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-198537-1.html