無病息災を願う恒例の「おけら詣(まい)り」が31日夜、京都市東山
区の八坂神社で行われた。参拝者はおけらをくべた神火に吉兆縄を入れ、
ぐるぐる回しながら持ち帰った。
薬草のおけらを燃やした際に出る煙が邪気を追い払うとされ、竹の繊維
でできた縄に火を移して御利益を得るのが習わしとなっている。
午後7時からの除夜祭の後、神職が本殿から神火を持ち出し、境内の
2カ所の「おけら灯ろう」に点火。もくもくと煙が上がる中、吉兆縄を
持った参拝者が先を競うように手を伸ばし、火をつけた。先端にともった
赤い光が夜に映え、記念撮影する家族連れの姿が目立った。
下京区に住む二女を訪問中の札幌市の片川弘子さん(74)は「娘にあまり
迷惑をかけないよう、来年も健康でありたい」と話した。
(京都新聞) - 12月31日23時19分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051231-00000025-kyt-l26