JR東日本が打ってくる手というのは、実感するまではそのすごさに
気づかないものが多い。例えば、「Suica(スイカ)」がそうだった。「タッチ・
アンド・ゴーのどこがいいのか」と導入前は思い、「こんなの定着しないん
じゃないの」ぐらいに僕も周囲も考えていたのだが、実際体験してみると
一瞬でその便利さにはまってしまった。今ではsuicaは生活必需品の一つ
として定着している。
「エキナカ」という言葉も注目を集めてずいぶん経つ。「エキナカ?
キオスクや駅そばと何が違うんだ」ぐらいに考えていた向きも多いかも
しれない。白状すれば僕もその一人だ。そういう方は、東京のJR品川駅
に出かけることをお薦めする。
10月、JR品川駅構内の中央部、東海道線ホームの真上に「ecute
(エキュート)品川」がオープンした。JR東日本のエキナカビジネス第二弾
だそうだ。行ってみると、そこは駅の中にあってJRの駅構内の施設とは
まったく思えない。そう、新宿の“デパチカ”がまるまるエキナカに引っ越して
きたような所なのである。客層はというと、これもデパチカでよく見かける
妙齢のご婦人方がほとんど。もちろん若い女性層もきちんととりこんでいる。
まさにエキナカに新しく出現したデパチカそのものである。
(中略)
念のために補足すると、僕は駅弁のなんともいえない情緒は大好きだ。
昔ながらの折り詰めに玉子焼きや魚フライなどが詰め込まれた駅の
幕の内弁当にはそれなりの味わいが存在している。それはそれ、
すばらしい日本の文化である。ただ、出張が多いビジネスパーソンに
とっては、「今日はもう少し贅沢な弁当がいいな」と思うこともある。特に
僕の場合は、むしょうに「まい泉」のヒレかつサンドが食べたくなることがある。
エキナカにデパチカがあるのは、そんなときには悪いものではない。
(以下略、全文はソース元でご確認ください)
ecute品川
http://www.ecute.co.jp/shinagawa/ ソース(日経BP・bpspecial ITマネジメント、鈴木貴博氏)
http://premium.nikkeibp.co.jp/itm/col/suzuki/11/ http://premium.nikkeibp.co.jp/itm/col/suzuki/11/02.shtml