★遺体からの心臓弁・血管移植、1月から先進医療適用へ
厚生労働省の先進医療専門家会議(座長=猿田亨男・慶大名誉教授)は
12日、遺体から提供された心臓弁や血管を移植する外科治療(同種組織移植)
について、条件付きで先進医療に承認した。
1月から適用される見通しで、入院料など医療費の一部が健康保険の適用と
なるため、治療の広がりが期待される。
承認されたのは、凍らせて保存した心臓弁や血管を、感染性心内膜炎や
先天性の心臓病、動脈や静脈の再建などに利用する手術。人工弁や人工血管
より感染症に強く、血液を固まりにくくする治療が不要などの利点が大きい。
組織の保存には厳しい衛生管理が必要なため、保存と外科手術を同じ施設内で
行い、経験の豊富な専門医をそろえるなどの条件が付けられた。
患者の負担は従来、数百万円に上り、一部の大病院でしか実施できなかった。
先進医療の適用後は、1回約80万円の手術費と、他の医療費の健康保険の
自己負担分となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051212-00000313-yom-soci