・建築物の構造計算が偽造された事件で、木村建設が自己破産を申し立てた。背筋が寒く
なったのは、当たり前の品質すら省みないクラフトマンシップ(職人魂)の退廃と不遜である。
町工場から世界に雄飛したソニーも、危機の根は同じではないか。その病の重さが
ウォークマンAシリーズで浮き彫りになった。「iPod」シリーズに対抗する自信作のはずが、
「iPodより劣る」と評判がよくないのだ。
ソニーが運営するブログに「メカ音痴の女の子のウォークマン体験日記」が始まったが、
掲示板で「ソニーの自作自演」と嘲笑を浴び、一週間もたたずにサイトは閉鎖。
(ソニー側は)「ブログ形式のモニター体験リポート」でヤラセではなかったというが、
アップル製パソコンを貶めるような表現が誤解を招いたのは事実である。
熱心なソニー信者まで失望させ怒らせたのは、音楽転送ソフト「コネクトプレーヤー」の
動作が鈍く、不具合を起こす(ライブラリー破損などの恐れがある)うえに、従来のソニー
MP3機器のソフトを継承していないことだった。
機器は漸新なデザインだが、「石鹸箱」「見にくい」などの声が寄せられている。サイトに
登場した設計者が、基板の真ん中をくり抜く工夫を「電気的に不利になるのは確実だし、
強度面を考えるとそうとう無茶をしたなと今は思います(笑)」と得々と語って、顧客を
あきれさせたのだ。
しかも「弱り目にたたり目」に見舞われた。ソニーBMGが発売したコピー防止機能付きの
音楽CDをパソコンに入れると、「スパイウェア」ウイルスを勝手に組み込んでしまうことが
暴露されたのだ。全米で大騒ぎになったが、日本の大手メディアはソニーに遠慮してか、
片隅でしか報じていない。
いくら知財保護でも、企業が個人の機器の内部をいじってスパイしていいわけがない。
今のソニーはハードもソフトも顧客に不遜すぎはしないか。このままだと、SONYは
「持っているのが恥ずかしいブランド」になりかねない。(一部略)
※「熊本日日新聞 12/4 kumanichi forum /ジャーナリスト 阿部重夫」より引用
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1133589657/98 ※前:
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1133865548/