★法人化で“お家騒動”再燃? 会津大 2教授会池上学長推薦案を否決
今年2月に三つ巴の学長選が行われたばかりの県立会津大(会津若松市)が、来年4月の
法人化に伴い改めて選出される初代理事長(兼学長)候補の推薦を巡って再び揺れている。
県の要請で同大教授会は11月下旬、候補者選出に関する審議を行ったが意見がまとまらず、
新体制における大学トップの座は宙に浮いた格好だ。
昨年4月に法人化された国立大の初代学長は、法人化移行時の学長がそのまま任期まで
務めることになっているが、これに対し公立大では新たに知事が理事長を任命しなければな
らない。選出にあたって大学側の承認は必須ではなく、会津大と同様に来年4月の法人化を
予定している秋田県立大では、今年6月に県が独自に初代理事長兼学長の人選を行ったと
いう。
会津大は、初代理事長の候補者推薦を求める県の要請を受け、コンピュータ理工学部の
教授会を同月16日に、短期大学部の臨時教授会を22日に、それぞれ開いた。関係者による
と、いずれの教授会でも現職の池上徹彦学長(65)を初代理事長に推薦する案が提出された
が、「池上学長の任期は法人化までだったはず」などとして、コンピュータ理工学部では小差
により、また短期大学部は大差で、それぞれ否決された。結局いずれの教授会も特定の候補
者を決めるには至らなかった。
同大では今年2月の学長選で、法人化後も視野に三つどもえの学長選が行われ、各候補者
がそれぞれ自らの業績や施策を教員に訴える講演会を構内で開くなど、激しい選挙戦が繰り
広げられた。その結果、助教授や講師を含む全教員により投票が行われたところ3人とも
過半数を獲得できず、上位2人による決選投票の末、現職の池上学長が再選を果たした。
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>>2以降に続きます)
(2005年12月6日 読売新聞) ※リンク先記事は消える可能性があります
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news001.htm (
>>1つづき)
池上学長は「県から推薦を求められた経緯を説明する時間がなかった。年内にも再び教授
会を開き、具体的な候補者を推薦できるようにしたい」と話す。一方、県では「大学の意向を
確認した上で、知事が判断した方が良いと考え、推薦をお願いした」とした上で、「理事長が
決まらないと先に進めない。選出の方法は大学にお任せするが、早めに推薦いただきたい」
(県立大学法人化グループ・伊東正晃参事)としている。