・栃木県今市市で小一女児が拉致され、殺害された事件は、広島市で同じ小一女児が殺害
されてわずか十日後の悲劇だった。今市市の事件に、広島市の事件は影を落として
いないのか。
広島、栃木という二つの事件の接点は−。
「もう一件続くかもしれない」。他県警のベテラン捜査員はそうつぶやいた。
広島の事件発生からわずか十日後。双方の事件には共通点が少なくない。被害者が
小一女児で、ともに下校時に狙われた。何より怖いのは事件の連鎖だ。
「衝動的な殺人や性犯罪に絡んだ事件は派手に報道された後、模倣犯が出やすい。そういう
癖(へき)がある人物、あるいは愉快犯やその双方を併せ持つタイプが考えられるが、彼らは
事件による刺激を受けやすい。今回の犯人が逮捕されるまでの間、事件を繰り返す恐れも
否定できない」
手段から、どんな犯人像が浮かぶのか。 上野氏は「性犯罪の過去があり、社会的に孤立
した弱い若者ではないか。こうしたタイプは護身用ナイフを携行しがちだ。たしかに幼い
子どもが殺害される場合、絞殺が多いが、抵抗されたとすれば、刃物を用いても不思議
ではない」と推理する。
八王子医療刑務所で精神科医として勤務した作田明氏は「計画性と残酷性を併せ持つ
加虐趣味のある人物」と推測する。「広島の事件では遺族の悲しみが繰り返し報じられた。
加虐趣味者にとってはこれが快楽。広島の事件に触発されたと考えれば、この犯人像は
殺害手段とも一致する」
では、事件の連鎖という「線」はどう断ち切れるのか。静岡大学の間庭充幸名誉教授
(犯罪心理学)はこう提言する。
「事件直後は必ず管理強化が語られる。危機感は理解できるが、格差社会の流れや
社会の監視強化が一段とストレスを高め、犯罪を生むという悪循環に陥っている。そんな
背景の連鎖も見すごしてはならない」 (一部略)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20051204/mng_____tokuho__000.shtml ※前スレ:
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1133673098/