★申告漏れ:神戸製鋼が5年間で17億5000万円
神戸製鋼所(神戸市中央区)が大阪国税局の税務調査を受け、04年3月期までの5年間で
約17億5000万円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。一部は仮装、隠ぺいを伴う
所得隠しと認定された模様だが、同社はこの時期、繰り越し欠損金がある税務上の赤字会社
だったため追徴課税はされなかった。
関係者によると、水処理プラントの建設で下請け会社に支払った経費▽精密機械の輸出で
代理店に支払った販売手数料−−などについて、国税局は「実態とは異なる」として交際費に
当たると判断。子会社の株式をグループ外に売却した際の利益計上が過少との指摘もあった
という。
神鋼は03年度から子会社約50社との連結納税制度を採用。そのため、04年3月期では、
既に判明している同社子会社「神鋼スラグ製品」(同)による所得隠しも含めて指摘されており、
新たに分かった申告漏れは約14億5000万円。神鋼秘書広報部は「国税局と見解の相違が
あった」としている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051124k0000e040056000c.html