▼酒販組合中央会を強制捜査 使途不明新たに5000万 元事務局長の仮名口座に (産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/news/morning/09na1001.htm 「全国小売酒販組合中央会」(東京都目黒区)の年金共済事業をめぐる一連の問題で、
元事務局長(49)が実質管理していた仮名口座へ、これまで判明していた約1億4千万円とは
別に約5千万円が送金されていたことが8日、分かった。全額が使途不明になっており、
関連団体分も合わせた使途不明額は計3億2千万円超となった。警視庁捜査二課は同日、
元事務局長らがこのうち2500万円を着服するなどしたとして、業務上横領と背任容疑で
中央会や元事務局長宅、元会長(61)宅など十数カ所を捜索した。
関係者によると、平成3年に「スズキシュウイチ」名義の仮名口座が開設され、中央会から
11年末までに約1億4千万円が送金されていたことが既に分かっていたが、中央会の内部調査で、
さらに約5千万円が振り込まれていたことが判明した。
また、約4千万円がソフト開発会社の関連口座に、約1千万円が元事務局長ら2人の口座に
送金され、やはり使途不明となっているほか、関連の政治団体でも約8千万円が使途不明金で、
政治家への働きかけに流用された疑いがある。
一方、年金資金の8割にあたる約144億円が海外投資の失敗で回収困難となった問題でも、
元事務局長ら当時の幹部が理事会の承認を得ないで契約を結び損害を与えた背任の容疑も
強まっている。中央会は14年12月、元本割れした年金資金の利殖のため、高利率の外国債を
購入したが、16年6月に投資先が破綻(はたん)した。
中央会は本体の不明金約2億4千万円のうち、約4千万円について元事務局長の知人に返還を
求め東京地裁に訴えており、残り約2億円についても9日、元事務局長らを相手に返還訴訟を起こす。
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