国際的に重要な湿地の保全などを話し合う第9回ラムサール条約締約国会議が8日、
アフリカ東部ウガンダの首都カンパラ郊外で開幕。福島、群馬、新潟3県にまたがる尾瀬
や、奥日光の湿原(栃木県)、中海(鳥取、島根県)など、日本の湿地計20カ所が正式に
登録され、これにより日本の条約湿地は計33カ所になった。
会議は15日までの8日間で、147カ国の締約国や国際機関、非政府組織(NGO)の
関係者らが参加。登録認定証の授与は10日に行われ、現地入りした北海道や和歌山県
などの地元自治体関係者らが受け取る。
会議では湿地の登録基準に文化的価値を組み込むことや、鳥類以外の種や亜種の数
量的な基準も追加することなどを検討する予定。日本はオーストラリアと共同で、東アジア、
東南アジア、オーストラリアにおける渡り鳥の生息地保全についての情報交換など地域間
の協力拡大を提案している。
湿地登録には「生物多様性の保全のため国際的に重要」などの国際基準を満たすことが
条件。日本政府は地元自治体の賛同や、鳥獣保護区特別保護地区の指定も要件としてい
る。登録後には、各国が条約締約国会議で保全状況などを報告する義務が生じる。
産経新聞
http://www.sankei.co.jp/news/051108/sha057.htm 解説・関連スレは
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