【パリ=奥村茂三郎】ベルトラン仏保健相は26日、インド洋の仏海外県レユニオン島に住む
3人に鳥インフルエンザに感染した疑いがあることを明らかにした。3人は今月12日から19日
までタイに旅行をしており「旅行中に鳥類専門の動物園を訪れて鳥と接触していた」という。
感染が確認されれば仏領内で人が鳥インフルエンザに感染した初めてのケースとなる。第1
次検査の結果は陽性で、さらに精密に検査するためパリのパスツール研究所にウイルスの
標本を送った。同相は「現時点では感染の疑いがあるというだけで確認は取れていない」と
冷静な対応を呼び掛けている。
仏AFP通信によると、仏国内ではすでに鶏肉の売上高が前年比25%減に落ち込むなど、警
戒感が強まっている。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051027AT2M2700527102005.html