★受取額一目で判明、年金カード導入を検討
政府は、年金加入者が将来、どれだけの年金を受け取れるかを瞬時に一目で
わかるようにする「年金カード」を導入する方向で検討に入った。
「自分がいくら年金を積み立てたのかも、いくらもらえるのかもわからない」といった
不満に応えるためで、2008年度の導入を目指している。
カードは、国民年金と厚生年金の加入者全員に配布することを検討している。
カードには、集積回路(IC)が組み込まれ、銀行や郵便局の現金自動預け払い機
(ATM)などに差し込めば、社会保険庁のコンピューターとつながり、年金保険料の
支払い状況や将来の受取額がATMなどのモニターに表示される。
現在は、年金加入者が支払い状況などを知りたい場合、社会保険事務所に電話や
インターネットなどで問い合わせ、後日、文書などで回答を受け取っている。
政府は既に、2008年4月以降、支払い状況などを封書などで加入者に定期的に
通知する方針を発表しているが、年金カードの方がより利便性が高いと判断した。
年金カードを住民基本台帳カードと統合することも視野に入れている。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20051022it05.htm