【社会】旧喜連川町汚職：課長就任直後に建材発注−資格ないヤシオに／栃木 [10/13]

旧喜連川町（現さくら市）の公共事業を巡る汚職事件で、さくら市農政課長、
小池利一容疑者（５５）が同町建設課長に就任した０３年度以降、贈賄側の
土木建設会社「ヤシオ」が建材販売の資格がないのに、砕石などの建材を
発注・購入していたことが１２日、関係者の話などから分かった。県警は、
小池容疑者が逮捕容疑となった道路側溝のふたなどの物品だけでなく、砕石など
建材の受注を巡っても便宜を図った疑いがあるとみて調べている。

県警は同日、小池容疑者と同市鷲宿、ヤシオ社長、村上勝男容疑者（４２）の
身柄を宇都宮地検に送った。また、市は同日付で、ヤシオを１２カ月間の
指名停止処分とした。

同町の規則では、物件や建材の購入、土木工事など各種契約は、業者から
出された「指名願」を審査したうえ、指名登録をした業者と交わすと規定。
ヤシオは土木工事請負などの指名登録はしていたが、建材購入には指名願は
出しておらず、同町でも「同町財務規則に反するのではないか」と問題視されていた。

関係者や同町の契約調書によると、同町は小池容疑者が建設課長に就任した
０３年４月以降、同課が町道などの維持補修に使用するとして同年１２月から
０４年７月にかけて４回、計３６０立方メートルを各回１７万円でいずれも
随意契約でヤシオに発注していた。０３、０４年度、同町発注の砕石は
計４６０立方メートルで、大半をヤシオから購入したことになる。

当時、町長だった滝政夫・同市助役は町議会で「（ヤシオから建材を購入した
小池容疑者の判断について）やはりまずい行為で、私からも厳しく指導せざる
を得ない」と答弁していた。同市幹部は「砕石が物件か建材かあいまいで、明確に
規則に反するかどうかは分からない」と話す。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051013-00000161-mailo-l09
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